サーブレットとTomcat
用語
Tomcatとサーブレットは、サーバとその機能拡張という関係に近い。
Tomcat
Jakarta プロジェクトのサブプロジェクトとして開発されているオープンソースのソフトウェアでJavaサーブレット・JSPを処理するアプリケーションサーバ。Tomcatは単独でWebサーバとして動作することも可能だが、ApacheやIISのプラグインと動作できるようになっており、実際にはプラグインとしての利用が主流である。
Tomcatは主なUNIX系OSやWindows、Mac OS Xなどで動作する。Tomcatは Sun Microsystems社からJavaサーブレット・JSPのリファレンス実装として認められたソフトウェアで、利用者も非常に多い。Apache Software Licenseというライセンスに基づいて公開されており、誰でも自由かつ無償で利用・改変・再配布できる。
サーブレット
Webサーバ上で実行されるモジュール(部品)化されたJavaプログラム。サーブレットを追加することにより、Webサーバの機能を拡張することができる。サーブレットはJava言語で記述されているため、特定のOSやハードウェアに依存することがなく、サーブレットAPIを実装したあらゆるWebサーバで稼動させることができる。
CGIなどの他のサーバサイドプログラムと異なり、一度呼び出されるとそのままメモリに常駐するため、高速な処理が可能である。また、データを永続的に扱うことができるため、複数のユーザ間で情報を共有することもできる。
当初はSun Microsystems社のJava Web Serverの機能の一つとして提供されていたが、仕様がJava Servlet APIとして独立し、現在では様々なWebサーバ向けにサーブレットの実行環境が用意されている。